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ごあいさつ

 この度,平成26年3月7日・8日の両日にわたり「第27回日本創外固定・骨延長学会学術集会」を大阪の地で開催させて頂くことになりました.本学会が大阪で開催されますのは,1993年大阪医科大学阿部宗昭教授(当時),2002年近畿大学浜西千秋教授(当時)に次いで3回目となります.伝統ある本学会学術集会を開催する機会を与えて頂きましたことは大変名誉なことであり深謝申し上げます.実りある学会となりますよう鋭意準備を進めております.
 私自身は1991年に大阪府立母子保健総合医療センターに赴任して,当時の安井夏生部長(現徳島大学病院長)に創外固定・骨延長治療の薫陶を受け,それ以来小児の骨延長を中心とした創外固定器治療に携わってきました.小児病院にはさまざまな先天性疾患が集まり,それらを治療するに当たって如何に創外固定・骨延長が強力な治療手段であるかを実感する日々を経験してきています.そこで,今回のテーマを「難治性疾患への挑戦」とすることにしました.難治性の定義はあいまいではありますが,一般的な治療手段ではとうてい完治させることができない,治療に難渋する疾患または状態とさせていただきます.
 プログラムですがまず,わが国に初めてIlizarov法を導入された安井夏生先生に「わが国のIlizarov法の歴史」についてと題した特別講演をいただくことと致しました.パネルディスカッションは4テーマを予定しています.難治性疾患として「先天性下腿偽関節治療」を取り上げたいと思っています.さらに難治性疾患で遭遇する問題点である「仮骨形成不良」について臨床と基礎から多角的に討論していく予定です.また,創外固定器治療でなおざりにされがちな「上肢に対する創外固定」についてもパネルを組むことができればと思っています.最後に,「創外固定と保険診療」として学問の場では敬遠しがちな分野で,パネリストの先生方に本音を語っていただくことになっています.また,主題としては「難治性感染症の治療」「腫瘍切除後の再建」「先天性縦列欠損の治療」「創外固定と内固定の併用のためのアイディア」「足部疾患、新鮮外傷に対する創外固定治療」「外傷初期治療における装着手技」を選ばせていただきました.これらのパネルディスカッションや主題には一般応募された演題からも採択したいと思っています.その他にも教育研修講演,創外固定・骨延長コメディカルシンポジウム,ハンズオンセッション,サテライトシンポジウムなどを企画しています.これらは具体的な内容が決まりしだい漸次ホームページを更新していきますので,折に触れご確認をよろしくお願いいたします.
 市井の一病院が開催する学会でもあり,あまり派手な演出はございませんし,何かとご不便をおかけすることがあるであろうとは存じますが、創外固定・骨延長にかける熱い思いに免じてどうぞお許し下さい.また,学会開催期間は桜にはまだ少々早くはありますが,早春のさわやかな時期であります.学会で大いに発表・討論された後は,ぜひ大阪観光を満喫して頂ければと願っております.学会が真に魅力のあるものになるためには多くの先生方のご参加が大切です.皆様の演題のご応募、学術集会へのご参加を心よりお待ちしております.

千里ライフサイエンスセンター

〒 560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-4-2

℡ 06-6873-2010

会場

大阪府立母子保健総合医療センター

整形外科 川端 秀彦

会長

平成26年3月7日 (金) 〜 8日 (土)

会期
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